当クリニックでのニキビの治療方法
ニキビは脂腺性毛包とよばれる皮膚表面のあぶら(皮脂)をつくる脂腺がある毛穴(毛包)におこります。
皮脂が酸化すると毛穴の入り口の部分の角質が増え(過角化)、毛穴を塞いでしまったり、ニキビの炎症のもとになるニキビ桿菌(かんきん)が増えてしまい、赤くうみをもったニキビになります。
ニキビの治療には、いくつか方法があります。
当クリニックで行うことのできるニキビの治療法には次のようなものがあります。
- 1.ビタミンB2、B6、の内服+抗生物質の外用(抗生物質の内服)
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ビタミンB2、B6は脂腺の代謝を良くし、抗生物質はニキビ桿菌(かんきん)を抑えることができます。
(保険診療で行えます。)
- 2.ケミカルピーリング
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ケミカルピーリングは、フルーツ酸や乳酸を用いて皮膚表面の余分な皮脂や古くなった角質を除去する方法です。毛包の入り口の角質もとれるので毛包に貯まった皮脂や角質の排出をうながし、ニキビがおこりにくくなります。しかし、たった1回の治療での改善は難しいので7〜10日毎に4〜5回は必要です。そのあとは、期間をあけてケアを続けるのがよいでしょう。 また、ケミカルピーリングのあとは、化粧品や治療薬を吸収しやすくなりますので、ビタミンCのローションや、抗酸化作用のあるビタミン類のはいったものを使用するとより効果的です。(ケミカルピーリングやビタミンCローションはニキビだけでなく、メラニン色素を抑えたり、真皮の活性化もおこるので“うすいシミ”や“しわ”などにも効果があります。)
(自由診療になります。)
- 3.ビタミンCローション+ダラシンローション
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ビタミンCは、ニキビの悪化に関係する活性酸素、過酸化脂質などを阻害する作用(抗酸化作用)があります。毛包の過角化を防ぎ、ニキビをできにくくするだけでなく、真皮に作用してコラーゲンの合成を促進しニキビ痕にも有効です。さらにダラシンローションの使用でニキビ桿菌(かんきん)を抑えることができます。
(自由診療になります。)
- 4.レチノイン酸
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レチノイン酸は、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、欧米では、ニキビの治療薬として一般的です。皮脂の分泌量を抑え、ニキビの改善に役立ちます。また、表皮細胞を正常に整え、真皮では、コラーゲンやエラスチンの産生が促されるため、シミやしわにも効果的です。使用時にカサカサしたり、赤くなったりすることがあります(レチノール反応といわれるもので、よくみられるものです。)ので、定期的に診察が必要です。
(自由診療になります。)
当クリニックでは、これらを単独または組み合わせて治療をおこないます。