今月のコラム
魚の目(鶏眼(けいがん))、タコ(胼胝腫(べんちしゅ))
足の裏や、ゆびなどが固くなる状態です。全体に厚くなって肥厚したものをタコとよび、さらに一カ所が硬くなって皮膚の下に向かって食い込んでいくものを魚の目とよびます。魚の目はその名のとおり、さかなの目のようにみえることからそう呼ばれます。鶏の目も同じようにみえることから医学的な病名では鶏眼といわれています。
原因
原因は体重が一部分に強くかかることから起こります。
腰痛や、膝、足の関節などに疼痛がある場合など、その部分をかばうためにどこかにかたよって体重がかかります。
また、足の形にあわない靴などを履いても、すれた部分に力がかかるためにゆびの甲などに魚の目がおこります。先の細い靴などもゆびが両側から締め付けられるためゆびとゆびがあたることでその部分が硬くなって魚の目が出来ます。
年齢とともに皮膚の弾力が失われ(皮下の脂肪や筋肉の減少)、逆に関節部分が太くなるためにお互いのゆびがぶつかり、押し合うことでも魚の目が形成されます。
治療
疼痛は硬くなった部分をカミソリや医療用の器具で取り除くことで一時的に疼痛は軽減しますが、圧力がかからないように工夫しないとすぐに再発します。
足に合った靴を選ぶこと、当たる部分にはコットンやシリコンのクッションを使用するなどの予防が必要です。また、スニーカーやひも靴をはいていも疼痛が起こる場合は、履くときに靴紐をゆるめ、履いたら靴紐をしめて、足が靴の中で動かないように甲の部分でホールドする必要があります。女性のヒールなども甲の部分にストラップがあるものを選ぶ、極端に高いヒールは避ける、足底の部分にクッションがあるものなどをえらぶことなどが重要です。